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2022.04.29

お墓の維持費は年間でいくらかかる?相場から内訳まで解説します

目次

お墓を建てようと思っても初期費用以外に、どれぐらいの維持費が発生するのか心配ですよね。

今回の記事では、お墓の維持にかかる年間費用の相場から内訳まで解説します。維持費が支払えなくなってしまった場合や、よくある質問についても記載していますので、ぜひ最後までお目通しください。

お墓の維持費の相場と内訳

お墓の維持費としては主に以下の3点が挙げられます。

墓地・霊園の管理料

墓石のクリーニング・メンテナンス料

檀家としての寄付金

檀家とは特定のお寺に属し、支援を行う家のことを指します。しかしお墓を建てた先が寺院だからと言って、必ずしも檀家にならないといけない訳ではありません。

そのため、檀家でない場合にかかる維持費は「墓地・霊園の管理料」と「墓石のクリーニング料・メンテナンス料」の2点のみになります。

それでは、内訳の各項目を詳しく説明していきます。

墓地・霊園の管理料

墓地・霊園は共用部を維持・管理するために、所有者全員で管理料を支払っています。マンションなどの集合住宅で言う管理費と同じようなイメージを持っていただければ分かりやすいでしょうか。

墓地の種類によって管理料の相場が変わり、主に以下の3通りになります。

種別 管理費相場/年
寺院墓地 5,000円~30,000円
公営霊園 1,000円~15,000円
民間霊園 3,000円~20,000円

寺院墓地では管理費のことを「護持会費(護持費)」とも言います

寺院墓地や公営霊園、民間霊園のそれぞれの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

どんな種類の墓地・霊園でも墓所が広ければ広いほど管理費が高い傾向にある

管理料は墓地や霊園によって金額が異なりますが、いずれの場合においても区画によって金額が定められています。また、墓所が広ければ広いほど管理費は高くなる傾向があります。

墓石のクリーニング・メンテナンス料

墓石のクリーニング・メンテナンス料は墓石の状態や依頼内容、業者によっても費用は異なりますが、一般的には以下が相場になります。

メニュー 費用/1回
クリーニング(高圧洗浄・スチーム洗浄等) 10,000円~40,000円
墓石の磨き直し 200,000円~300,000円

定期的に業者へクリーニング・メンテナンスを依頼しよう

墓石のクリーニング・メンテナンスは必須では無いため、必ず発生する費用ではありません。

しかし、墓石は長い年月使われるものですから、定期的に業者へクリーニングやメンテナンスを依頼してみてはいかがでしょうか。

墓石は野外に建てられているため紫外線や土ぼこり、鳥のフンなど様々な汚れがつきやすく、ご自身でこまめにお手入れをしても落としきれなかった汚れが少しずつ蓄積していき経年劣化してしまいます。

お墓のお手入れが難しい場合には掃除代行サービスを検討してみる

「遠方に住んでいるため、ほとんどお墓の手入れができない・・・」という方は、掃除代行サービスなどを検討してみましょう。1回20,000円~30,000円ほどで掃除を行ってくれます。

また、業者によっては献花や献香などのオプションメニューもあります。

檀家としての寄付金

先の通り、檀家になった場合にはお寺から寄付金を募られる事があります。寄付金は本堂の建て替えや境内の整備など、お寺を維持するための費用として使われます。

寄付金の額に相場はない

寄付金の額は必要となる費用の総額や、檀家数などによって大きく変わるため相場はありません。一般的には檀家の方がご自身で、寄付する金額を決めるケースが多く見られます。

ただお寺によっては、一口当たりの最低金額や最高金額が指定されたり、年会費のような形で求められたりする場合もあります。

寄付金の支払いが難しい場合はお寺や護持会の総代に相談をする

経済的な問題があり「寄付金の額を減らしたい」「寄付金が払えない」という場合には、お寺や護持会の総代の方などに相談してみましょう。

寄付金が目標予算に達しなかった場合、一般的には改装や整備の内容を変更するお寺がほとんどで、無理に請求されることも無いでしょう。

お寺が無理に寄付金を募ってくる場合には離檀を検討する

一部のお寺では減額交渉をしても応じてくれず、無理にでも支払いを求めてくることもあります。こうした場合には、親族の方と離檀(檀家をやめること)を検討しましょう。また、支払いに応じなかった場合はお寺側から離檀の勧告をされることもあります。

離檀をする場合には離檀料や墓じまい・改葬の費用が発生する

離檀をする場合でも離檀料が必要になります。付き合いの長さや地域性によっても金額は変わりますが、3万円~20万円ほどが一般的です。契約書などに記述が無い限りは、法外な離檀料を請求されたとしても無理に支払いに応じる必要はありません。

また、離檀をすると墓じまいを行う必要性もでてくるため、離檀に伴い20万円~100万円ほどの費用がかかると考えておきましょう。

改葬とは
遺骨(または土)をお墓から取り出して別の場所に納め直すこと。

 

 

お墓の管理費は基本的には継承者が支払う

原則的にお墓の管理費は継承者が支払うのが一般的です。

ただ、あくまでも支払いの窓口を行うのが継承者というだけであり、必ずしも継承者だけで全額支払わなければならないという訳ではありません。

継承者だけでは管理費の支払いが難しいという場合には、親族で出し合って援助するという方法もあります。

お墓の維持費が支払えず滞納してしまった場合に起こること

お墓の管理費を滞納してしまった場合には、最終的に無縁仏とみなされお墓が撤去されます。

無縁仏とは?
無縁仏とはお葬式や供養をしてくれる親族や縁者がいなくなった故人のことを指します。

各墓地・霊園によって滞納時の対応に関する規約は異なります。ただ一般的には3年以上滞納すると、墓地・霊園の管理者によって故人の名前で官報に掲載、墓地・霊園内で公告が出され、1年以内に申し出るように伝えられます。

そして1年以内に申し出が無かった場合にはお墓が撤去され、遺骨は合祀墓(無縁墓)と呼ばれる不特定多数の遺骨を一つにまとめて納骨しているお墓に移されます。

合祀墓に移されてしまうと、後で特定の遺骨を取り出すことは困難になります。

墓地管理料の消滅時効は5年

墓地管理料は商事債権にあたるため、消滅時効は5年となります。

消滅時効とは?
債権者(お金を貸した人・請求する人)が債務者(お金を借りた人・支払う人)に対して、請求等をせずに一定期間が経過した際、債権者の法的権利を消滅させる制度

そのため5年間、墓地・霊園から請求をされず自身も支払いを行わなかった際、墓地・霊園に対して消滅時効の制度を利用する旨を伝えれば、債権が消滅し、支払う義務は無くなります。

お墓の維持費に関するよくある質問

最後にお墓の維持費に関するよくある質問について、まとめて回答しました。

Q. お墓を維持・管理できない場合にはどうすれば良いでしょうか?

お墓が遠方にあり、維持・管理が難しいというケースもあるでしょう。

そのような場合お墓を撤去する墓じまいや、お墓を引っ越しする改葬が選択肢として挙げられますが、一部の墓地・霊園では一般的なお墓を永代供養のような形で管理してもらうことも可能です。

改葬とは
遺骨(または土)をお墓から取り出して別の場所に納め直すこと。

永代供養とは?
親族や縁者に代わり、霊園や寺院が遺骨を管理・供養すること

基本的には、定められた期限の内は一般のお墓で供養を行い、その後は合祀墓へ改葬すると言った期限付きのケースが多く見られます。

Q. お墓の管理費を支払う際は封筒に入れて手渡しでなければいけないのでしょうか?

お墓の管理費を封筒に入れて手渡しする必要はありません。昨今、管理費の支払い方法として口座引き落としを採用する霊園・墓地も増えました。

もし寺院墓地の方で管理費を手渡しをする場面があれば、封筒の表書きを「護持会費」としましょう。

Q. 管理費のないお墓は無いのでしょうか?

永代供養墓を選べば、最初に永代使用料を支払うだけでその後は年間の管理費など支払う必要はありません。永代供養についてはこちらの記事をご覧ください。

Q. 継承者が生活保護受給者の場合、お墓の管理費を自治体が負担してくれる様な補助金制度は無いのでしょうか?

葬祭扶助といって葬儀費用などを自治体が負担してくれる制度はありますが、遺体搬送~火葬までにかかる費用が対象となっており、お墓の管理費は対象外です。

しかし一部の自治体では墓じまいの費用を負担してくれる事もあります。そのため、管理費の支払いが難しい場合、利用できる制度が無いか最寄りの自治体に相談してみましょう。

最後に

今回はお墓の維持費に関して解説いたしました。

これからお墓を建てようと考えられている方で、費用をなるべく抑えたい場合には公営霊園が魅力的に感じるでしょう。

しかし、墓地・霊園は維持費だけではなく、管理体制や環境など様々な点が異なります。そのため、まずは色々な墓地・霊園を実際に見ることをオススメします。