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2022.04.29

永代供養とは?意味や費用・メリットやデメリットも詳しく解説

目次

昨今、お墓に関する広告チラシやインターネットの情報を見ていると、永代供養という単語をよく目にすることがあります。「永代」にわたって「供養」が受けられるという言葉は、お墓の後継者がなかなか見つからない方や、気軽にお参りに行けない事情をお持ちの方にとっては魅力的に映りますよね。

そのため永代供養は、お子様のいないご高齢の夫婦や独身者から人気が出始め、現在では広く認知されるようになりました。実はほんの十数年前まで、永代供養はそれほど一般に浸透していない概念でした。

しかしここ最近では、お墓探しをしている人なら必ず見聞きする言葉であると言っても過言ではないでしょう。

そんな、お墓業界のホットな単語である永代供養について「漢字を見たらおおよその意味は理解できるけど…正確にどういうものなのかをもっと知りたい」と思われている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな永代供養について、深掘りしてまいります。

●「どんなメリットやデメリットがあるのか、またその費用は?」

●「普通のお墓とどう違うのだろう」

●「どういった場合に永代供養を選択すべきなの?」

そういったことに興味をお持ちの方は、どうぞご一読下さい。

永代供養とは?お墓の特徴

そもそも永代供養とは何を指して言う言葉なのでしょうか。その答は「永代にわたって、特定の寺院などから供養を受けられること」という意味になります。

墓地や墓石・納骨堂といった形のあるモノを指すのではなく、それらに付随するサービスを表す言葉なのですね。

多くの場合は単独ではなく、「永代供養墓」「永代供養付き納骨堂」といったように、施設や設備の名前と組み合わせて使われます。

自分たちでお参りを行うことが難しい場合や、お墓を継いでくれる人がいない時には、この永代供養が役立つことでしょう。

永代供養は何年供養してもらえる?

永代供養という言葉には「永代」という漢字が含まれています。文字通り解釈すると、永遠に供養を受け続けることができるということですね。

ところが広告などで「永代供養樹木葬・40年期限」といった文言を見かけて、「40年経ったらもう誰にも供養はしてもらえないのだろうか…?」と不安に思われたことはありませんか?実はこれは「40年経ったらもう供養は行わない」というわけではありません。

こういった表現は、多くの場合において「40年経ったら墓石(あるいはそれに類する礼拝対象設備)は撤去するが、その際に遺骨は合祀墓などに移し、永代にわたって供養を受けられる」という意味を表しているのです。

つまり墓石は期限が過ぎれば無くなってしまいますが、遺骨の供養はまさに「永代」なのですね。

また以下のような永代供養の方法であれば、年数の期限表記はありません。

墓石が永久に撤去されることなく存続し続ける場合

合祀墓のように個々の墓石や納骨室を持たない場合

墓石撤去のタイミングを自分で決定できる場合

代が途絶えた時点で(あるいは代が途絶えてから一定期間後に)撤去される場合

いずれの場合でも供養は永代にわたって行われますので、ご安心ください。

永代供養を行うメリット

では永代供養を行うと、具体的にどんなメリットが生まれるのでしょうか。

主なものとして、以下の3つが考えられます。

誰にも供養をしてもらえない期間が発生しない

お墓の管理が楽にできる

お墓にかかる費用が比較的安い

では順番に見ていきましょう。

誰にも供養をしてもらえない期間が発生しない

これは、永代供養の一番のメリットと言って良いでしょう。

お墓を持つにあたってもっとも避けたい問題のひとつに、将来無縁墓になってしまうことが挙げられます。お墓の承継者がいないまま現在の名義人が亡くなってしまうと、そのお墓は無縁墓となり、誰にも面倒を見てもらえない状態の無縁墓となってしまいます。

墓地管理者の対応にもよりますが、長ければ数十年ほど、誰にも手を合わせてもらえない期間ができてしまうのです。これはお墓で眠るご先祖様にとって、喜ばしいことではありません。

そうなる前にきちんと墓じまいの手続きができれば良いのですが、不測の事態でなかなか思い通りにことが運ばないケースもあるでしょう。そういった場合に備えて一足先に安心を確保できる、それが永代供養の最たる目的といえるのです。

お墓の管理が楽にできる

お墓の管理が楽になるということもメリットのひとつです。

一般的な永代供養墓であれば、お墓の承継者探しや手続き等が不要になりますし、管理費の支払いも発生しません。管理が行き届いている墓地や霊園であれば、周辺の清掃等もきちんとしてくれることでしょう。

仕事で遠方に長期滞在することが多い方や、身体を悪くされていて外出が難しい方にとっては、ありがたい限りですね。

お墓にかかる費用が比較的安い

これは場合にもよりますが、永代供養を選ぶことで費用を安く抑えられることがあります。

特に合祀墓などの、個別の墓石や納骨室を持たない施設に遺骨を納めれば、石碑建立のための費用がかからないため多額の費用はかかりません。ただし永代供養墓を建てる場合や、永代供養付き納骨堂を選ぶ場合には、注意が必要です。

これらには、納骨できる人数に上限が定められていることがあるからです。その人数よりも多く納骨したい場合は追加購入が必要となり、結果的に高くついてしまうという事態も考えられます。

代が続く限り何名でも納骨することができる一般的な代々墓との大きな違いとなりますので、その点には気を付けて検討しましょう。

永代供養を行うデメリット

永代供養は、先に述べたようなメリットばかりを享受できるわけではありません。幾つかデメリットもありますので、きちんと把握しておいて購入の際の指針としましょう。

個別に安置される期間は限定的

いちど合祀墓に埋葬されてしまうと遺骨が取り出せない

ではこの2つについて、解説して参ります。

個別に安置される期間は限定的

永代供養には様々な種類がありますが、お墓そのものが永久に残るのは「公園型樹木葬」の一部と「永代供養墓」のみになります。

それ以外のものは最終的にお墓が撤去され、遺骨は合祀墓に移されたのちに供養されます。合祀墓では他の方の遺骨と同じ納骨室に埋葬されてしまいますので、人によっては忌避感を覚えるかもしれませんね。

そういった方は、墓石がずっと残るタイプの公園型樹木葬か永代供養墓を建立することで、合祀されることを回避すると良いでしょう。

いちど合祀墓に埋葬されてしまうと遺骨が取り出せない

いったん合祀墓に遺骨を納めると、あとから改葬目的などで取り出すことはできなくなります。

合祀墓への納骨は、最初から希望して納める場合と、期限付き永代供養墓等の撤去後に移される場合が考えられます。もし遺骨を改葬する予定があるのなら、合祀墓への納骨は避けましょう。

期限付きのお墓に入っている遺骨を改葬したい場合は、撤去されるタイミングよりも前に手続きを行う必要があります。

また合祀墓に移される前であっても、永代供養付きのお墓に納骨した時点で遺骨を取り出せなくなる規約を定めているところもあるので、いずれにしても契約前によく確認しておくことが重要です。

永代供養の種類や費用相場

では実際に永代供養をはじめるにあたって、どのような方法を選べばよいのか、また費用はどれくらいかかるのか、ということにについて説明いたします。

永代供養を検討する際の最初の手がかりとして

墓石(あるいはそれに類する礼拝対象設備)の撤去期限をどう設定するか

合祀の有無とタイミング

という2つのポイントから考えると、目的に沿った永代供養の種類を見つけやすくなります。

墓石の撤去期限とは、永代供養のために建てた墓石などをいつまで存続させるかを意味します。20年や40年といったように撤去までの具体的な期間を定めるお墓や永久に撤去されないお墓、代が途絶えて無縁になった後に撤去されるお墓など、様々な選択肢が存在します。

また、そもそも墓石を建てるつもりはないという方でも、合祀というかたちで永代供養をしてもらうことが可能です。

次に合祀の有無とタイミングに関してですが、実は墓石の撤去期限と密接に関連しています。まずは合祀という概念をしっかりと知っておきましょう。

合祀とは遺骨が他の方と同じ場所に埋葬され、ご住職から定期的な供養を受けることができるというものです。そのための広い納骨室を持ったお墓を合祀墓と呼びます。この合祀墓は寺院や霊園側が準備しているものなので、納骨したい方が合祀のために墓石を建てる必要はありません。

多くの場合は、墓石の撤去と同時に遺骨が合祀墓に移されます。お墓がなくなってしまうことは、即ち遺骨を納める場所がなくなってしまうという意味なので、中に入っている遺骨の行き場を用意する必要があるのですね。

それが合祀墓という存在であり、これがあることによって将来の遺骨の行方や、供養されなくなってしまう心配をしなくてすむという安心感を得ることができるのです。

以下に、墓石の撤去期限と合祀のタイミングによって、どういったお墓のタイプがあるのかを一覧にしてみました。

墓石の撤去期限 合祀の有無とタイミング 該当する永代供養のタイプ
(墓石を建てない) 最初から合祀 合祀墓
期限あり 撤去期限満了時 撤去期限付き墓・納骨堂・公園型樹木葬
無縁になった時点 無縁になった時点 納骨堂・公園型樹木葬
期限なし 合祀されない 永代供養墓・公園型樹木葬

特に表記はありませんが「撤去期限付き墓」「納骨堂」「公園型樹木葬」については、永代供養付きのものであることを前提としています

ではそれぞれのお墓がどういったものかを見て参りましょう。

合祀墓(5万円~30万円)

合祀墓

個別にお墓を建てず最初から合祀とし、永代供養を受ける選択肢です。

先に述べたように、合祀墓は広い納骨室を持っており、たくさんの遺骨を納めることが可能です。いろいろな方の遺骨が一箇所に埋葬されるので、一度納骨したあとは取り出すことができなくなってしまう点に留意しておきましょう

見ず知らずの方と同じ場所に埋葬されることに抵抗を感じてしまう方には、この合祀墓による供養はお勧めできません。

合祀墓への納骨は比較的安価で、一名あたりの費用は10万円以下に収まるところが大半ですが、特に手厚い供養をしている寺院などでは数十万円ほどかかる場合もあります。

また合祀墓は、遺骨を一体納める毎に同額の費用が発生してしまう点に注意が必要です。数体の遺骨を全て合祀とするよりも、期限付き墓や納骨堂・永代供養墓などを選んだほうが総額を抑えられることもありますので、事前の見積もりをしっかりとしておきましょう。

撤去期限付き墓 (30万円~200万円)

撤去期限付き墓は、一定の期間がすぎると墓石が撤去されてしまうお墓です。

納骨できる遺骨の上限が2~6体程度に定められていることが多く、夫婦または核家族用のお墓と言えるでしょう。承継の手続きや墓じまいが不要となるので、お墓を代々継いでいく予定の無い人にとってはそういった煩わしさがありません。

墓石の撤去後に遺骨は取り出されて合祀墓の永代供養へと自動的に移行し、ご住職からの永代供養を受けることができます。

また期限が来た時に、追加料金を支払って期間の延長が可能なタイプもあり、墓石撤去のタイミングを柔軟に考えたい方にはお勧めです。なお最初から合祀墓へ納める場合と違い、この場合の合祀に対する別途料金は基本的に発生しません。

この撤去期限付き墓に限らず、ゆくゆくの合祀が想定されるお墓は、最初の料金にその費用も含まれているものと考えておけば良いでしょう。

永代供養墓(50万円~200万円)

たとえ代が途絶えたとしても、その後も永久に撤去されることのないお墓のことを、永代供養墓と呼びます。

一般的なお墓は、承継者がみつからなかったり代が途絶えて無縁墓となった場合に撤去されてしまいますが、永代供養墓であれば、遺骨はいつまでも建立した永代供養墓の中で眠り続けることができるのです。

ご住職からの供養は建立直後から受けることができるので、無縁仏になってしまって供養されないという事態を心配する必要はなく、他の方の遺骨と同じ場所に合祀されることもありません。

墓石は従来の代々墓のような本格的なものや、小さい棹石(軸石)だけを建てる小型のものまで様々な種類のものが存在します。その墓石の大きさや、納骨できる最大上限数の違い等によって、価格の違いが発生します。

納骨堂(20万円~200万円)

ロッカー式

永代供養に対応している納骨堂も、最近では数多く見かけるようになりました。

納骨堂とは、主に室内に設けられた納骨スペースに遺骨を納めること目的とした施設を意味します。ロッカー型や仏壇型、自動搬送型など、その形状やサイズによって様々なタイプのものを選ぶことができます。

少し前までは、納めることのできる遺骨の上限数が決められていて、一定の年数が経てばまとめて合祀となる永代供養の方法が主流でした。しかし最近では自動搬送型納骨堂を中心に、代を承継することができるタイプのものが徐々に増えてきています。

つまり一般的な代々墓のように承継者がいる限り合祀されることはなく、かつ納骨できる遺骨の数にも制限がないのです。

納骨したい遺骨の数が後から増えてしまっても追加購入する必要がなく、通常の代々墓と同じように運用することが可能なので、納骨堂と代々墓の良いとこ取りといえますね。

ただしその場合でも、納骨堂に納めてある遺骨は他のお墓と違って土に還ることができないので、いつか納骨スペースが埋まってしまうという問題は避けられません。その時には新しい遺骨を納めるために、古いものから合祀へ移さなくてはならない点には注意しておきましょう。

公園型樹木葬(40万円~150万円)

公園型樹木葬

比較的新しいスタイルのお墓である公園型樹木葬は、多くの永代供養の方法に対応しています。

墓石撤去まで一定期間が定められているもの、代が続く限り合祀されないもの、永代供養墓のようにずっと撤去されないものと、希望に応じて選ぶことが可能です。

また建立する墓石も、通常のお墓のような大きさのものからネームプレートのようなシンプルなものまで、その種類は多岐にわたります。選択肢が幅広く用意されているので、自分が求めている永代供養の方法にぴったりと当てはまるものを見つけやすいかもしれませんね。

永代供養に向いている人

では永代供養に向いている人は、どんな方たちなのでしょうか。

お墓の後継者がいない人

お墓の管理を墓地関係者に任せたい人

先祖代々のお墓にこだわりがない人

こういった方たちには、永代供養をお勧めできます。それぞれの場合において、どういった点が適しているのかを見てまいりましょう。

お墓の後継者がいない人

永代供養はお墓の後継者がいない方にとって、心強い味方となります。

一般的な代々墓では、お墓を承継する人がいない場合、墓じまいをしなければいけません。つまり承継者候補がいない状態で代々墓を建ててしまうと、一代限りで墓じまいをしなければならず、更に「墓じまいは誰がするのか」「誰に供養をしてもらうのか」といった問題が残ってしまいますね。

その点、永代供養付きのお墓であれば、承継者の有無に関わらずお墓は一定期間(あるいは永久に)存続し、ご住職からの供養も受けられるのです。墓石を建てずに合祀墓へ埋葬する場合も、供養を受けられるという安心感については同様です。

お墓の管理を墓地関係者に任せたい人

諸々の事情によって、自分自身でお墓を管理し続けることが難しいという方もいらっしゃることでしょう。その場合も、永代供養墓や合祀墓への納骨という選択は非常に有効です。

まずお墓の承継問題やその手続、定期的な管理費の支払いなどに時間を費やす必要がなくなります。また、もし日々のお参りが難しい状況に陥っても、寺院からの供養があるので安心です。

お墓掃除や草むしりなどが必要ないという点では、納骨堂も管理の負担が少ないと言えますね。

先祖代々のお墓にこだわりがない人

先祖代々のお墓にこだわりがない人にも、永代供養はお勧めできます。

ご先祖の供養は本家で別にしているので必要ないと考える方や、後世の代にお墓の管理を押し付けたくないという方にとっては、一代限り、あるいは親子二世代で完結するお墓の形態にマッチしています。

永代供養に関するよくある質問

ではここからは、永代供養に関する質問を幾つかご紹介してまいります。

永代供養を検討されている方は、ご参考になさってください。

通常の代々墓と永代供養を組み合わせることはできませんか?

親から子へ、子から孫へと承継を続けていくタイプの一般的な代々墓であっても、永代供養を受けることができる墓地が増えてきています。

これは、代が途絶えるまでは通常のお墓と同様の維持や管理・承継などを自分たちで行い、将来的に承継者がいなくなってしまった時には自動的に合祀墓で永代供養を受けられる、というサービスです。

お墓は代々承継していきたい、でも万が一の事態にも備えたい、その両方の希望に応えてくれる便利な方法ですね。墓地や霊園によっては、全ての代々墓に最初からこの永代供養サービスが無料で付いてくるところもありますので、探してみてはいかがでしょうか。

永代供養のお墓参りはどうやれば良いですか?

永代供養を受けている場合でも、基本的には通常と同様の方法で墓参りをすることができます。定期的な合同供養祭が開かれることもあるので、それに参加するのも良いでしょう。

ただし、気を付けるべき点が3つあります。

納骨堂などの屋内ではローソクや線香が使えないことがある

自由に参拝できない施設が稀に存在する(お参りは年間のうち決められた数日間のみ、など)

しっかりしたセキュリティの施設では、ICカード等を忘れるとお参りできない場合がある

納骨後に困らないよう、事前に利用規則をしっかりと確認しておきましょう。

位牌の永代供養も可能でしょうか?

手元にある位牌を永代供養してもらうことも可能です。

位牌の永代供養は、主に2つの方法にて行われます。

位牌を特定の場所に安置し、永代にわたり供養してもらえる

位牌自体は処分されるが、その際に護摩焚き(ごまだき)や永代経(注)をあげてもらうことで永代供養とする

自宅の位牌を永代供養したいとお考えの方は、寺院や仏壇店などにいちど相談してみましょう。

永代経という言葉の解釈は、宗派や寺院によって異なります。

最後に

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

いまや永代供養は、お墓を考える際に避けて通れないキーワードのひとつとなりました。少子高齢化が進んだ日本の社会において、今後はますます永代供養への比重が高まっていくことが予想されます。

正しい知識を持って、後悔のないお墓選びをしたいものですね。