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2022.11.28

お釈迦様の真骨を祀る日泰寺「奉安塔」

目次

高さ15mの立派な佛塔ながら全容は拝めない

前回11月18日付けの本コラムで、覚王山日泰寺(名古屋市千種区)における成道会について少し触れましたが、今回は同寺が(考古学的に本物と判断される)お釈迦様の真舎利(遺骨)を安置する唯一無二の寺院(いずれの宗派にも属さない単立寺院)であることを説明します。正確には同寺本堂の北東方面、参道の一番奥にある奉安塔に真舎利が安置されています。ガンダーラ様式の立派な佛塔で、高さは15mほどありますが、一般人が近づけるのはその手前にある通天門(唐門)までとなり、しかも佛塔の手前に礼拝殿があり、塔周囲も高木で囲まれているため、その全容を拝むことはできません(=写真上。参道の右側にある舎利殿が参拝施設だが、そこからも全く見えない)。奉安塔の右側に日泰寺の墓地があり、その高台まで上ると、塔の最上部(相輪と金色に輝く装飾)が樹木越しにわずかに見られます。ちなみに、奉安塔の西側には日本初の室内墓地、4階建ての霊堂が建設されています。

仏舎利を祀る施設は日本全国に数あれど…

仏舎利を祀る施設は、奈良・法隆寺や大阪・天王寺の五重塔など国内に200ヵ所以上あるとされますが、実際そこに納められているのはメノウやヒスイなどの宝石、あるいは経典など、お釈迦様の遺骨や遺髪等に見立てたものが多いそうです。しかし、日泰寺に伝わるお釈迦様の遺骨は、1898(明治31)年の釈迦の遺骨発見(壺3つと埋葬品)に始まり、その真偽の鑑定や史実との照合などを経て本物と判断され、シャム(現・タイ)の王室へ寄贈されたこと。さらに遺骨の一部がタイ駐在公使・稲垣満次郎の働きかけによって日本に贈られ、それを安置する寺院として日泰寺(住職は19宗派による3年交代の輪番制)が創建されたという経緯が明らかになっています。日泰寺本堂に祀られている金銅釈迦如来像(タイの国宝)は、この時「仏殿完成時の本尊に」と、タイ国国王から譲り受けたものなのです。

遺骨を取り出す唯一の方法とは

奉安塔の設計は、橿原神宮や平安神宮、築地本願寺などを手掛けた東大教授・伊東忠太によるもので、真舎利は佛塔の2階部分に安置されているとのこと。しかし、その設計図は現存せず、納骨の扉や蓋らしきものが見当たらないため、遺骨を取り出すには佛塔を破壊するしかないそうです。さすがに奉安塔を墓じまいすることはないでしょうが、仏教徒であれば、一度は参拝に訪れたいものです。