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2022.04.29

【墓石の知識】価格・種類・値段相場など詳しく解説します

目次

日々の生活を送るうえで、私達は「死」について深く思い耽る機会というものはそうそうありません。しかし人は、いつの日かその最期を迎えます。

あまり考えたくはありませんが、こればかりは誰しも避けることができないことなのです。身内のどなたかが亡くなった際、故人を弔うためにお墓を建てる必要に迫られる方もいらっしゃるでしょう。

いざその時になって、どのようなお墓を建てれば良いのかをすぐに決断することは簡単ではありません。よく分からないままに墓石を購入し、後になってその選択を悔やむような事態は避けたいですよね。

そうならないようにするためには、ある程度お墓に関する事前知識が必要なのです。

今回の記事では、そんな際にお墓を選ぶ指針となるポイントを、その費用や種類・デザインなどの観点から詳しく解説していきたいと思います。まだお墓を必要とされていない方も、ぜひ将来に備えてご一読下さい。

墓石のデザインや形は大きく3種類

墓地に行くと、様々なデザインのお墓を目にすることができます。

見慣れた形状のお墓もあれば、一見しただけではお墓とは思えないような前衛的なデザインのものも見つかるかもしれません。ではもし自分が実際にお墓を建てる時には、何を基準にして形を決定すれば良いのでしょうか。

その手がかりとして、形状によって大別された3つの墓石の種類をご紹介いたします。

和型墓石

洋型墓石

デザイン墓石

それぞれがどういったお墓なのかを、以下に解説いたします。

墓石の種類1:和型墓石

和型

和型墓石とは、日本に古来よりある形状をした墓石です。

家名やお題目が刻まれた縦に細長い角柱上の棹石(竿石・軸石)を頂点とし、その下に何段かの石材を重ね、全体としては末広がりな形状となっています。

言葉で説明すると分かりにくいですが、お墓と聞いて大多数の日本人が思い浮かべるカタチと思っていただければ間違いないでしょう。仏教や神道などで長く使われてきた歴史を持つ墓石形状なので、和型と呼ばれています。

地域、または宗派によって多少その形状に差はあるものの、各部材の形や大きさはある程度比率が決まっていることが多く、大幅なアレンジを加えたものは多くありません。伝統的なものを重視したお墓と言えるでしょう。

また角柱型の棹石だけでなく、位牌を模した形状をしているものも和型墓石と呼ぶ場合があります。

墓石の種類2:洋型墓石

洋型

和型墓石のように定まった規格を持たず、モダンなデザインに仕上げたお墓のことを洋型墓石と呼びます。

一般的には横に長い棹石を持つことが多いのですが、形状の制約は特に無く、縦長のものや曲線を多用したものなど様々な趣向を凝らした墓石を見ることができます。

洋型と分類してあるものの、ヨーロッパやアメリカのお墓ともまた違いますので、日本で独自に進化を遂げた形式のお墓と言えますね。

洋型墓石は、かつてはキリスト教の方のためのお墓というイメージがありましたが、最近では宗派を問わず選ぶ方が増えてきています。

また和型のものよりも重心を低くして製作することが可能なことから、地震にある程度の耐性を持つことも、需要が増えている理由のひとつでしょう。ただし一部の寺院墓地など、和型墓石しか建てられないところも存在する点には注意が必要です。

墓石の種類:デザイン墓石

デザイン墓石

デザイン墓石とは、依頼者の希望通りにお墓の形状を作り上げるものを指します。

施主と石材店が話し合いを重ねながらデザインを設計していくため、他のものに比べると費用や納期は多めにかかってしまいます。

しかし、この世にたったひとつのオリジナルな墓石を建てることができるので、満足度が高いお墓に仕上げることができる点は大きな魅力ですね。画一的なものが並ぶ納骨堂などにはない利点でしょう。

また将来的に自分が入るお墓の建立を子どもたちに任せるのではなく、生前に自ら設計し建てておくことで、思い描いた通りのお墓を作ることができます。

そのような理由から、ピアノやバイクといった趣味性の高いものや、形や素材にこだわった個性的なものが多く見られます。

墓石の材質や主な産地

墓石に使われる石の材質としては、御影石(みかげいし)と呼ばれるものが最も多く用いられています。

正式には花崗岩(かこうがん)と言いますが、かつて兵庫県の御影地方で採掘された良質な石が評判を呼び、花崗岩全般を指して御影石と呼ぶようになりました。

御影石(花崗岩)以外にも、安山岩(あんざんがん)や斑レイ岩・閃緑岩(せんりょくがん)がお墓に用いられることもありますが、耐久性や光沢など多くの点において御影石が最も墓石に適しています。

御影石の主な産地としては、以下の国が挙げられます。

日本

中国

インド

上記3つの国以外で採れるものも含め、以下に解説して参ります。

日本

日本では各地に採石場が存在し、様々な種類の御影石が採取されています。

世界で一番高価な御影石とされている香川県の「庵治石」や、日本で採れる御影石のうち最も流通量の多い愛媛県の「大島石」などが有名です。御影石は非常に重いため、かつては近隣からしか運ぶことができず、お墓に使われる石種は地域ごとに特色が有りました。

しかし輸送手段が発達した現在では遠方からも御影石を運ぶことが容易となったため、同じ墓地の中に色々な地域の石が使われているのを見ることができます。

中国

中国産の御影石は安価に手に入れられる素材として、西暦2000年頃から墓石として使われるようになってきました。

品質も国産墓石と比べて遜色ないものも増えており、またその種類も豊富なことから、いまや墓石を作る上で中国は欠かせない産地となっています。ただし採掘地が突然閉山することも多々あり、安定した供給が見込めないのが難点と言えるでしょう。

インド

インドで採れる御影石は良質なものが多く、近年人気の産地となっています。

硬度の高さや吸水率の低さに加えて、日本では採れない色合いの石も多く存在するので、個性的かつ高級感のあるお墓を好む人に選ばれるようになりました。

比較的安価ながらも高品質な「アーバングレイ」や、非常に純度の高い黒味を持つ「クンナム」などが、インドの代表的な御影石です。

その他の地域

その他にも、南アフリカや韓国、北欧、アメリカなどでも良質な御影石が採掘されます。特に南アフリカと北欧で採れる御影石には独特な色調や風合いを持ったものが多く、総産出量は少ないものの根強い人気があります。

墓石にかかる価格相場

墓石にかかる価格の相場は、数十年前と比べて随分と安くなりました。

かつては「お墓を建てるには最低でも100万円以上かかる」と言われていたものですが、現在では安価なものだと50万円ほどで建てることも可能です。最高級の国産材を使用する場合を除けば、高額なものでも300万円を超えることはあまりありません。

石碑の大きさや既に外柵が設置してあるかどうか、使用する石種によっても費用は変わりますが、予算に合わせた選択の幅が大きく広がったと言えるでしょう。

墓石の値段を左右する要因

墓石の値段を左右する要因は幾つかあります。

そのなかから代表的なものを4つご紹介いたします。

墓石のデザイン

使用する石材の種類

墓地のサイズ

工事費用

順番に見ていきましょう。

墓石のデザイン

墓石のデザインを凝ったものにすると、価格が上がってしまう可能性があります。

角を丸めたり、縦横の比率を変えるといった軽微な変更であれば費用に大きな変動はありませんが、手のかかる意匠や細かな装飾などは、制作費が別途かかってしまいます。シンプルなお墓に仕上げるか、納得がいくまで造形にこだわるかは、予算と相談しながら慎重に決定したいところですね。

石材の種類

墓石に使用する石材の種類は、費用を決定する大きな要因です。

国産の石材は外国産に比べて高額なものが多い傾向にありますし、外国産であっても採掘量の少ない貴重なものであれば、その価格は国産石材にも匹敵します。

とはいうものの、安い石材を使用したからといって、お墓に適していない粗悪な素材というわけでは決してないのでご安心下さい。

硬度や吸水率・変色への強さなどに多少の違いはあれど、きちんとした石材店が取り扱う石であれば、安価なものでもしっかり墓石としての役割は果たしてくれます。

墓地のサイズ

墓地の広さも、価格に影響を与える一因となります。建てる石碑の大きさはある程度墓地の広さに添ったものとなるので、墓地が広ければ広いほどお墓も大きくなることがその理由です。

また石碑が同じ大きさであっても、墓地が広ければ外柵(巻石・境界石とも)に使用する石材量も増えるので、外柵も同時に施工する場合は費用総額に差が生まれてしまいます。

外柵(巻石・境界石)とは?

墓地を囲むようにして設置する石のことを指します

工事費用

お墓を建てる際の工事費用も、工事の内容や墓石の設置場所によって変わります。

大きなお墓や豪華な外柵を設置するには、それだけ工事費用も多くかかります。山の上の方にある墓地でお墓を建てる際には、その近くまでトラックが入れる場合と、人力で石材を運ばなければならない場合とで、人件費に大きな差が出るでしょう。

また最近では免震構造をお墓に取り入れることで、地震への耐久度を上げる工法も開発されました。その作業や追加部品などを注文した場合にも、別途費用がかかります。

墓石を低価格で購入する4つのポイント

墓石を建てる際には、少しでも安く買えるに越したことはありませんね。ではどうすれば、お墓の品質を落とさずに低価格で購入することができるのでしょうか。

ここでは4つのポイントから、お墓を安く購入するためのアドバイスをいたします。

複数の業者に相見積もりを取って比較する

墓地の区画は小さなものにする

デザインはシンプルにする

完成品を購入する

では順を追って解説して参りましょう。

複数の業者に相見積もりを取って比較する

幾つかの店舗を回って相見積もりを取ることは、墓石を安く購入するうえで重要な手段です。

今では法外な価格を提示する悪徳業者は少なくなりましたが、出された見積り金額が相場よりも高いものなのかどうかを自分自身で判断することは、決して簡単ではありません。

複数の店舗を回って同じ条件で相見積もりを出してもらうことで、容易に比較することができるでしょう。その際に気を付けるべき点は、価格だけで全てを判断しないということです。

保証期間などのアフターケアの体制に違いがあったり、似たような見た目で実は違う石の見積もりが出ていたりというケースも往々にしてあるので、見積内容に記載してある項目にはよく目を通す必要があります。不明な点があれば、臆せずどんどん質問してみましょう。

その時の対応がどういったものかという点が、お店を判断するひとつのポイントとなります。また組合に加盟しているかどうかも、信頼できる石材店を探すうえでは重要な指針です。

全国規模の代表的な団体としては

全国石製品協同組合

全国優良石材店の会

日本石材産業協会

などがありますので、事前にいずれかの加盟店であることを確認してみるのもよいかもしれません。

指定石材店制度のある寺院墓地や民間霊園などでは、複数の業者に相見積もりを取ることができないケー スがあります

墓地の区画は小さなものにする

お墓を建てるにあたって、その前にまず墓地を手に入れなければなりません。

その際には、お墓を建てる時の事も考慮に入れて広さを選ぶようにしましょう。広い敷地内に小さなお墓の組み合わせでは、なんともアンバランスな感じになってしまいますね。

「区画に応じたお墓を用意したら、費用が予想以上にかさんでしまった…」といったことにならないよう、あらかじめ墓石も含めたトータルでの予算をしっかりと考えておくことが大切です。小さめの区画であれば、墓地代だけでなく、墓石にかかる費用も抑えることができるのです。

デザインはシンプルにする

お墓は車などと違って、「今回買ったものはちょっと気に入らなかったから、次回は別のものを購入しよう」というわけにはいきません。一度建てたお墓は、買い替えや建て直しといった機会はほぼないものと考えておきましょう。

ただし、墓石の値段を左右する要因の章でもお伝えしましたが、お墓の形にこだわりすぎると価格が高くなってしまいます。

デザインに妥協しないことは後悔を生まない建て方のひとつですが、よりシンプルにすることで費用を抑えることができるのも確かです。

店舗側であらかじめバランスの取れた構成を考えてあるデザインを考えてある、セット商品と呼ばれるものを購入するのも良いでしょう。

完成品を購入する

ほとんどの石材店は、店舗の内外に様々な墓石を展示品として陳列しています。

これらはもちろんお客様に見て頂く見せるために設置してあるものなのですが、場合によってはその現物を購入できることがあります。もし気に入ったものがみつかったなら、店員に現物購入できるかどうか尋ねてみてはいかがでしょうか。

展示品価格として、定価よりも安く手に入れることができるかもしれません。ただし、ある程度の展示期間を経ているので全くの新品ではないという点には注意が必要です。

特に屋外に設置されていた墓石の場合、展示期間中は風雨に晒されていたということをきちんと理解したうえで購入するようにしましょう。

墓石に関するよくある質問

最後に、墓石についてのよくある質問をご紹介いたします。

ぜひ墓石を購入するうえでの参考にしてみてください。

Q. 墓石の色と値段に関係はありますか?

墓石の色と値段には、直接的な関係はありません。

ただし、珍しい色=採掘量が少ないという意味において、希少価値の高い色は価格も高くなる傾向が見られます。どんな色味の御影石があるのか、また大まかな価格分布はどのような感じなのかを表にまとめましたので、参考にしてみてください。

種類 詳細
青御影石 グレーの色味を持つ青御影石は、低価格帯のものから高額のものまで、様々な国で採れる多数の石種が幅広く存在します。「庵治石(あじいし)」や「大島石」などが、この青御影石に分類されます。
白御影石 御影石の名前の由来となった、兵庫県御影地方で採れる「本御影石」が有名です。しかし今では採掘されていないこともあり、この本御影石はほぼ流通していません。その他には、中国産の安価な白御影石も墓石として用いられています。
黒御影石 インド産・南アフリカ産の石に多く見られ、黒味が強いものほど価格は上がる傾向にあります。インド産の最高級黒御影石「クンナム」はその強い黒味と光沢感から、数ある御影石の中でも随一の存在感を放ちます。
赤御影石 墓石として使われる赤御影石のほとんどは、インド産の「ニューインペリアルレッド」と呼ばれるもので、紅色のような深い赤が特徴的です。御影石としては高額な部類に入ります。
その他の色の御影石 上記の色のほかにも緑色や茶色、ピンク色などの御影石が存在します。なかでもパステル調のピンク色をした中国産「G663」は比較的安価なこともあって、洋型墓石によく使用されています。

青御影石と白御影石を区別しない地域もあります

Q. 楽天などの通販で墓石は販売していますか?

近年では通販による墓石販売も、多く見られるようになりました。

お墓を建てたい墓地に指定石材店制度がある場合はこういった通販業者を利用することはできませんが、公営霊園など自由に石材店を選ぶことができる場合は、通販を使うのもひとつの方法です。

通販利用時の最大の利点は、その価格の安さでしょう。お墓を建立するための費用総額を考えると、1割でも価格が変わればその金額差は大きなものとなります。少しでも出費を減らしたい方にとっては、魅力的な選択肢ですね。

しかし実店舗を持たない販売業者の場合、建立後の細かいアフターケアにはあまり期待できません。粗悪な御影石を使用され、数年後にお墓にヒビが入ってしまったといったトラブルも発生しています。

過去の実績や評価、信頼できる団体に加盟しているかどうかを見極めて、優良業者を慎重に選定することが大切です。

また和型墓石の場合は地域によって形に特徴が出るため、通販を利用すると周りのお墓と違う形状になってしまうことがある点にも注意しておきましょう。

最後に

今回は墓石の種類と価格について解説いたしました。

ひとくちにお墓と言っても、その形状や材質などに様々なものがあることをお分かり頂けたかと思います。事前知識がないままだと、選択肢が多すぎてどのお墓を選べば良いのかわからず、困ってしまうかもしれませんね。

この記事を読んで下さった皆様が、「私はこんなお墓を建てたい」という気持ちになって頂けたなら幸いです。