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2022.04.29

お墓や埋葬方法の種類は何がある?費用や特徴を徹底解説します

目次

お墓を探している方が直面する問題に「数多く有るお墓や埋葬方法の種類の中から、どれをどう選んでよいのかわからない…」というものがあります。

お墓のスタイルは、時代に合わせて多様化しました。そのために多くの選択肢から、どれを選ぶのが最適なのかを判断するのが難しくなっているのです。

今回はそんなお悩みを感じている皆様に、色々なお墓の違いをご紹介いたします。自分に合ったお墓を選ぶための参考資料として、ぜひご活用ください。

お墓の種類の分け方は大きく2つ

お墓は大きく2つの考え方で、種類を分けることができます。

誰をどのように埋葬するか

どのように墓地へお墓を建てるか

それぞれの種類を理解することで、より自分に合ったお墓の建立ができるでしょう。

【全5種類】埋葬される人によって分ける

埋葬する人物によって、お墓の形状や承継方法が変わります。主に以下の5種類に分けて考えることができます。

代々墓(家墓・承継墓)

両家墓

個人墓

夫婦墓

共同墓

では、どのような違いがあるのかを順に見ていきましょう。

先祖代々で継承していく

最も一般的なスタイルで、代が続く限り承継していくお墓になります。このお墓に埋葬されるのは、主にお墓の承継者とその家族です。

一家の長男がお墓の承継者となるケースが多いものの、女性や次男・三男が継いでも問題ありません。 継者の子供がまたそのお墓を引継ぎ、孫の代・曾孫の代へ…と受け継がれていくのです。

墓地によっては、直系長男以外への承継を認めていないところもあります。

お墓の形は、昔ながらの和型やモダンな洋型・完全オリジナルのものまで、多種多様なデザインがあります。

別姓の親族も一緒に埋葬する「両家墓」

異なる苗字の親族が一緒に入るためのお墓が両家墓です。建立者本人の苗字とその配偶者の旧姓をお墓に刻む事が多いため、両家墓と呼ばれています。

配偶者の親族も含めて納骨することができ、昨今のライフスタイルに合ったお墓として注目され始めました。

家墓と同じ形状のものが多いのですが、両家のために棹石(家名が刻まれている部位。軸石とも)を2つ建てたり、納骨室が分かれていたりするものも作られます。

棹石とは?
墓石において家名が刻まれている部位の事を指す。軸石とも呼ばれる。

一人だけが埋葬される「個人墓」

個人墓は一人だけが入るためのお墓。安価な価格で購入できる点が、大きなメリットでしょう。

しかし個人墓には承継という概念がなく、将来的にお参りに来る人がいなくなることが想定されます。そのため、特定のご住職による定期的な供養が付いているケースが多く、先々の不安を感じることはないでしょう。

納骨するのは一人だけということで、小型でシンプルな形状が多く見られます。

夫婦だけが埋葬される「夫婦墓」

個人墓を夫婦二人用にしたものが夫婦墓です。夫婦で入ることができるという点以外は、個人墓と同じと考えてよいでしょう。

更に埋葬できる人数を増やし、四人まで納骨できるといったようなバリエーションも存在します。

複数人が一緒に埋葬される「共同墓」

共同墓の概念は幅広く、以下の様にいくつかの種類に分かれます。

知らない方と一緒に埋葬されるお墓(合祀墓)

仲の良い友達同士で入るためのお墓

地域や宗教など特定のコミュニティに属する人たちのお墓

いずれも共通しているのは、親族以外の方と一緒にお墓に入るという点です。

【全3種類】埋葬する場所によって分ける

次に、埋葬する場所による違いを解説します。墓地の種類は、経営主体の違いによって以下の3種類に分けられます。

寺院墓地

民間霊園

公営霊園(共同墓地)

それぞれの特徴は、そのまま墓地を決める際のメリット・デメリットになります。

良い点だけ見るのではなく、欠点もしっかりと把握しておきましょう。

お寺が経営する「寺院墓地」

寺院墓地

お寺の境内にある墓地を、寺院墓地と呼びます。

墓地内の管理はご住職自身か、業務委託された民間会社が行います。

寺院墓地のメリット

交通の便の良さ

寺院墓地は市街地にあることが多く、自宅のすぐ近くに良い物件がみつかるかもしれません。

お散歩がてら気軽にお参りに行きたい方にとっては、魅力ある選択肢となります。

宗派に沿った手厚い供養

お盆やお彼岸、灌仏会(かんぶつえ)などの行事を独自に行なっている寺院が多く、より仏教色の濃い供養ができます。

ご住職との関係も近くなり、墓前法要なども気軽にお願いできます。読経の声が墓地内に届く環境であれば、長期間お参りに行けない事情ができても安心ですね。

しっかりとした管理

寺院墓地は境内の一部を墓地にしている関係上、あまり広くはないところがほとんどです。その分、隅々まで目の行き届いた管理が期待できます。

寺院墓地のデメリット

お墓の形状が限られる

スペースに限りがあるため、過度に大きいお墓を建てるのは難しくなります。

石碑の形状も制限されていることがあり、自由度は低めです。

墓地の価格が高め

市街地に位置することが多い寺院墓地は、総じて価格が高めです。

建墓のための費用が、メリットに見合うだけの価値があるかどうかを判断する必要があります。

宗派によっては建てられないことも

寺院によっては、違う宗派の方はお断りされてしまいます。その場合は宗派制限をしていない別の寺院墓地か、自分の宗派にあったところを探しましょう。

逆に考えると、宗派制限のある墓地にお墓を建てた場合、周りも全て同じ宗派のお墓ということになりますので、メリットと捉えることもできます。

檀家の条件

墓地購入の際に檀家になることが求められる場合もあり、既に別の菩提寺とお付き合いがある場合には注意が必要です。

檀家条件には以下の3種類があります。

①入檀家が条件

寺院の檀家になることを求められます。
別の菩提寺がある場合には、条件の違う墓地を探したほうが良いでしょう。

②墓檀家が条件

正式な檀家になる必要はありませんが、墓前での法要のみ、その寺院にお願いする必要があります。
墓前法要以外は、いまの菩提寺との付き合いを続けても大丈夫です。

③檀家条件なし

檀家になる必要はなく、墓前法要を別の寺院にお願いすることも可能です。その場合は入山料と呼ばれるお礼金を、墓地のご住職にお渡しする必要があります。入山料は墓地規定によって定められていますので、事前に確認しておきましょう。

自治体が経営する「公営霊園」

公営霊園

自治体が経営する霊園を、公営霊園と呼びます。

地域住民が共同で管理する共同墓地も、公営霊園に含まれます。

公営霊園のメリット

墓地単価が安い

同じ広さの墓地どうしで比べた場合、寺院墓地や民間霊園よりも安く購入できる傾向があります。管理料も低く設定されていることが多く、お得感があるのは嬉しいポイントです。

宗旨や宗派を問わない

無宗派の方はもちろん、どのような宗教の方でも利用できます。

経営主体の安心感

自治体が経営をしているので、墓地の永続性に関しては安心が持てます。

公営霊園のデメリット

募集時期が定められていることがある

公営霊園には募集時期が定められていることが多く、その場合は開催時期を待つ必要があります。募集サイクルが長い霊園の場合、数年待たないといけないケースもあります。

墓地を購入できるとは限らない

同じ区画の購入希望者が複数いる場合、抽選になります。二次募集が開かれない場合、抽選に漏れると次の募集時期まで待たなければなりません。

申し込みには資格要件がある

定められている資格要件を満たさない方は、墓地の申し込みができません。自治体によって要件は異なりますが、代表的なものとして下記が挙げられます。

霊園のある自治体に住民票があり、一定期間の居住歴があること世帯主であること

申込者の同世帯に霊園の所有者がいないこと

埋葬予定の遺骨を所有していること

申し込みの前に自治体に問い合わせて、どのような資格要件があるかを確認しておきましょう。

選択肢が少ない

一般墓(代々継いでいくことを目的としたお墓)と合祀墓しか選べず、樹木葬や永代供養墓などは選択肢にないという公営霊園がほとんどです。また寺院墓地や民間霊園に比べて、大きい区画の墓地が主流です。
墓地単価が安くても、広い墓地しか選択肢がない公営霊園では、かえって費用総額が高くついてしまうことも考えられます。

宗教法人または公益法人経営する「民間霊園」

民間霊園

宗教法人または公益法人が経営する霊園を、民間霊園と呼びます。

宗教法人が経営する霊園には寺院墓地もありますが、境内にあるものを寺院墓地、それ以外のものを民間霊園と呼んで区別しています。民間霊園は、石材店などの民間企業が管理者の代行をしているケースが大半です。

民間霊園のメリット

購入時の制限がない

寺院墓地の宗旨・宗派制限や、公営霊園の申し込み資格・募集時期といったものは一切なく、いつでも好きな墓所を自由に購入できます。

充実した設備

休憩場所や法要施設など、設備が整っているのが特徴です。車椅子での参拝対応や供花販売などをしているところも多く、快適にお参りが行なえます。

選択肢が豊富

墓地の広さや石碑の形状、供養の方法などの種類が豊富です。寺院墓地や公営霊園に比べて価格の幅も広くなり、予算を抑えたお墓もみつけやすいでしょう。希望の条件に合ったものを、最も探しやすい霊園といえます。

民間霊園のデメリット

交通の便

広大な土地を取得する必要があることから、民間霊園は郊外に位置することが多く、公共交通機関だけでのお参りは難しい場合があります。自家用車でのお参りを考えている方でも、将来的に車が使えなくなったときの事を考えておく事が重要です。
最寄りの駅から霊園までの送迎バスが出ているかどうかを、必ず確認しておきましょう。

埋葬方法にも様々な種類がある

お骨の埋葬方法も色々と種類があります。

その中でも代表的なものは次の4つとなります。

一般墓

樹木葬

納骨堂

永代供養墓・合祀墓

では、それぞれの詳細をみていきましょう。

一般墓

一般墓に納骨する際には、以下の2つの方法にわかれます。

骨壷のまま納める

納める骨壷の数が増えていくため、納骨室内に広いスペースを確保する必要があります。

故人ごとの骨壷が並びますので、特定の遺骨だけを取り出すことが容易です。

骨壷から取り出して納める

遺骨が土に還るよう、納骨室の底は土になっています。

納骨室を大きく作る必要がないので、小さめのお墓にも向いている方法です。

また、一般墓として建てる場合の石碑デザインもご紹介いたします。

和型

和型

棹石が縦長の形をしており、その下に2段か3段の土台を重ねた、背の高いお墓です。棹石の太さで8寸・9寸・1尺などの大きさに分類され、それによって石碑全体の大きさが決まります。

多くの人が「お墓」と聞いて思い浮かぶのが、和型のお墓にあたるでしょう。

洋型

洋型

和型と違って背が低く、棹石は横長のものが多く見られます。石碑の造形にはある程度自由がきき、和型と違って決まった規格がありません。

以前はキリスト教のお墓というイメージがありましたが、いまでは宗派を問わず洋型を選ぶ方が増えました。

デザイン墓石

デザイン墓石

建立者の希望によって、オリジナルデザインをいちから作り上げるお墓のことを指します。和型・洋型をベースとしているものや、車やギターなどの形を模した個性的なものもあります。

世界にただ一つのお墓を建てることが出来ますが、そのぶん費用が高くなることも考えられますので、石材店に確認しておきましょう。

樹木葬

木の根元、あるいは木を囲むような円に沿って遺骨を納める埋葬方法を樹木葬と呼びます。

納骨室には1~4名分ほどを納められる広さがあり、一般墓と同じように骨壷のまま納めるものと、土に還すために骨壷から出して納める、ふたつのタイプが存在します。

公園型

公園型樹木葬

霊園の中にある、樹木葬用の場所を利用する方法です。

一本の木に対して数箇所~十数箇所の納骨スペースがあるのが一般的ですが、なかにはひと家族につき一本の木としているところもあります。

樹木の周りに小さめのお墓を建てる、混合タイプのものも増えてきています。

里山型

施設内にあるものではなく、山中の樹木を自然のまま利用する方法です。

より自然に近い方法で埋葬ができますが、参拝のために山を歩く必要があります。

自分で勝手に木を選んで埋めて良いわけではありませんので、里山型樹木葬を専門にしている業者の指導のもと、正しく埋葬してください。

納骨堂

お墓を建てるのではなく、建物の中の施設に遺骨を預けて供養する方法です。住宅地や駅前といった交通の便が良いところに位置することが多く、雨天でもお参りできる点が便利です。

納骨堂へは骨壷のまま納める方法が一般的でしょう。

ロッカー式納骨堂

ロッカー式

扉付きの小さなスペースに骨壷を納めるタイプの納骨堂です。

コインロッカーのような見た目から、ロッカー式納骨堂と呼ばれています。

お参りは、骨壷を取り出して共有の祭壇に移動するか、各自の納骨堂の前で行います。納骨堂の前でのお参りは、スペースが狭く感じられることがあるかもしれません。

自動搬送式納骨堂

自動搬送式

ロッカー式でお参りする際の不便さを解消するために、最近では自動搬送式と呼ばれる納骨堂が増えてきました。

ロッカー式との最大の違いは、お参りする場所に遺骨が運ばれてきて、ゆったりとしたスペースで供養できるという点になります。

比較的新しい施設なので、ICカードを用いた高いセキュリティ対策や完全バリアフリーなどの最新の設備が期待できます。

永代供養墓・合祀墓

合祀墓

永代供養墓・合祀墓ともに、寺院による管理のもと、永代にわたって供養をしていただけるお墓です。

永代供養墓は、個人または複数の親族同士で入るお墓ですので、骨壷のままでも遺骨のみでも納めることができます。

しかし合祀墓の場合は、多数の遺骨を同じ場所へ納めるため、土に還っていただけるよう骨壷から出して埋葬するのが一般的です。

お墓でよくある質問

ではここからは、お墓に関するよくあるご質問を紹介していきましょう。

Q. お墓がいらない場合にはどのような供養方法がオススメですか?

お墓を建てずに供養する場合は、遺骨をどうするのかが焦点となります。

具体的な方法としては

納骨堂へ納める

樹木葬に埋葬する

合祀墓に埋葬する

自宅で手元供養をする

散骨する

などが考えられます。

「お墓はなくともお参りはしたい」という方には納骨堂や公園型樹木葬がオススメです。

お参りを続けることが難しい場合は、寺院による永代供養をして頂ける合祀墓か、自宅で供養を行える手元供養が良いでしょう。

散骨については、それ以降の供養が物理的にできなくなりますので、慎重な検討が必要です。なお、定められた場所以外に散骨をすると罰せられる対象となるので、必ず散骨を専門に扱う業者へ依頼しましょう。

Q. どのようにすれば安い値段で供養できますか?

自分自身で供養をしたいなら、手元供養が最も費用がかかりません。

ご住職によるきちんとした供養とは少し方向性が違いますが、手間も費用も抑えることが可能です。

手元供養のための骨壷やアクセサリーなどは、安価なものであれば1万円以内で購入できるでしょう。ただしいつまでも手元に置いておくわけにもいきません。

万が一、代が途絶えてしまった時には、遺骨の行く先がなくなってしまいますので、いずれどこかへ納める必要がある点には注意が必要です。

寺院に供養をお願いしたいのであれば、3万円~10万円ほどで合祀墓に埋葬していただけます。

Q. 一般墓が良いのですが安くするにはどうすればいいですか?

小さいお墓にすれば、価格を抑えることができます。

民間霊園では、畳半畳ほどの墓地に墓石も含めて、100万円前後の予算でお墓を建てられるでしょう。寺院墓地や公営霊園でも、ときおり民間霊園以上に安く手に入る墓地墓石セットが販売されることもあります。

墓地の使用歴が気にならない方であれば、以前にお墓が建っていた返還墓地をさがすことで、更に安く購入できるかもしれません。

しかし安さのみにこだわりすぎると、あとで不便さを感じることがあるかもしれませんので、良いバランスのお墓を探しましょう。

一度お墓を建立するとやり直しは大変ですので、お参りに行く人数や頻度を考え、ある程度ゆったりとした墓地を選ぶのも一つの方法です。

Q. 新しくお墓を建てるにはいくらぐらいかかりますか?

先に述べたように、墓地と墓石の同時購入であれば、小さめのもので100万円ほどかかります。

既に墓地を持っていて、巻石(墓地の周りにある囲い石)まで設置済みであれば、必要な費用は石碑の建立費のみとなります。その場合の予算は50万円~とみておきましょう。

大きいお墓の建立や国産石を使用した場合などは、200万円や300万円といった価格になることもあります。

最後に

今回はお墓の埋葬方法について、その様々な種類をみてまいりました。

その選択肢の多さに、驚かれた方もいらっしゃたのではないでしょうか。

ここ十数年で、お墓の在り方は驚くほどの進化を遂げました。自分に合ったお墓や供養の方法は、その中から必ずみつけることができるでしょう。

本記事がそのお手伝いとなれば嬉しく存じます。