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オリ・パラ会場の設計者「隈研吾展」開催中

目次

公共性の高い隈氏設計の建築68件を5原則に分類して紹介

国立競技場や高輪ゲートウェイ駅、サントリー美術館などを設計したことで知られる建築家・隈研吾氏にスポットを当てた企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(https://www.momat.go.jp/am/exhibition/kumakengo/)が9月26日㈰まで、東京都千代田区北の丸公園の東京国立近代美術館で開催されています。世界各国に点在する隈氏の作品の中から公共性の高い68件の建築を、隈氏が考える5原則「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」に分類し、建築模型や写真、モックアップ(部分の原寸模型)で紹介するものです。高知県梼(ゆす)原(はら)にある6つの隈氏設計の建物(リアル4K映像による紹介)やスコットランドの博物館V&Aダンディー(タイムラプス映像)、富山市にある複合施設TOYAMAキラリ(360度VR)など、本展用に制作した新作映像による体験展示もあります。また都市生活をネコの視点で見直したリサーチプロジェクト「東京計画2020ニャンニャンネコちゃん建築の5656ゴロゴロ原則」(Takramとの協働)も発表されています。

安藤忠雄氏とは対照的に「和(日本)」の素材を多用

「和の大家」と呼ばれる隈氏は、コンクリートの打ち放しで独自の表現を確立した安藤忠雄氏とは対照的に、木材など「和(日本)」をイメージした天然素材を好んで多用しますが、その理由について「コンクリートなどの人工物で自然に立ち向かおうとする20世紀の思想が破綻したと感じたため」と説明します。石をふんだんに使った建築では、石の美術館STONE PLAZA(栃木県那須町)をはじめ、外壁全体が石材で覆われた角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)=写真上、さらに隈氏が「石を主役とした美術館」と語る廣澤美術館本館(茨城県筑西市)などが知られており、それらの建物から周囲に調和した「負ける建築」という隈氏の思想も窺えます。

「永遠の思い」を託すに相応しい、耐久性に優れる天然素材

紙は燃え、木材は腐り、鉄は錆び、ガラスは熱に弱く割れやすいなど、どんな素材にも欠点があります。「石」も風化するので、決して完璧とは言えませんが、他の素材より耐久性に優れていることは確かです。だからこそ、その永遠性に思いを込めて、お墓や建築に石材が使われてきたのです。「隈研吾展」で天然素材の放つ魅力をぜひ感じ取ってください。