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2021.06.07

「良い石」と「悪い石」をどう見分けるのか

目次

石材の良し悪しを判定する評価基準について

お墓に使われる材料は、石材のほかにコンクリートやガラス、木材、金属、磁器など様々ですが、石材もさらに細かく分類すると、花崗岩や花崗閃緑せんりょく岩、閃緑岩、斑レイ岩、安山岩などが日本では一般的です(欧州では大理石も多い)。その素材としての適性や評価基準は、石目(肌理きめ)の細かさや色、吸水率、強さ(強度)、硬さ(硬度)、傷等の有無などで判断されます。なお、モース硬度は鉱物の硬さを数値化したもので、最も硬いダイヤモンドが10、最も軟らかい滑石は1で、花崗岩で6~7、斑レイ岩4~6、大理石3~4が目安となります。

石材が水を吸うことで起きる現象

石材はいかにも硬く、水を吸うようには見えませんが、どんな石材も緻密な空隙があり、多かれ少なかれ水を吸います(写真上=水を吸った石材)。雨上がりの墓地へ行くと、さお石や外柵の下の部分が濡れ色になっていることからも分かります。水を吸うことで石材内部に微細な不純物が一緒に入り込み、それが蓄積することで汚れや風化の一因となります。また内部の水分が蒸発する(水はけの)速さも石材によって異なり、水はけの悪い石はいつまで経っても濡れたままになっています。石材カタログには、吸水率や圧縮強度、見かけ比重(密度)などの物性値が掲載されていますが、それも石材の良し悪しを判断する材料として使われます。つまり、吸水率は低いほど汚れにくく、圧縮強度と見かけ比重は高いほど丈夫(耐久性や安全性に優れる)と判断されるのです。

石材の物性値は参考程度に

ただし、石材カタログに掲載されている物性値は、あくまでも参考値程度に考えるべきでしょう。同じ銘柄(名称)の石材であっても、その採石場の位置や切り出した時期など(場所や深さが異なる)によって物性値に多少のばらつき(個体差)があるからです。ですから、その数値にあまり振り回されないようにしましょう。また、最近(特に輸入品)は石材の欠点をカバーしたり、加工工程を短縮する手段として、撥水剤や光沢を際立たせる技術が使われることもありますので(化学的な処理を施したものは、外的要因や経年変化により効果が薄れてしまう)、もしそのような商品を望まないのであれば、契約前に化学薬品等の使用の有無について確認しておいたほうがよいでしょう。