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「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に正式登録されました

目次

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都市部にある「非公開の古墳」が世界遺産に

縄文、弥生時代に続く古墳時代は、大王(おおきみ)(古代日本における皇族の尊称)や豪族が亡くなると、その権力の象徴として古墳が盛んに造られました。その最盛期は4世紀後半~5世紀後半とされ、大阪の百舌鳥(もず)(堺市)と古市(ふるいち)(羽曳野市と藤井寺市)の両地区だけで大小さまざまな古墳が200基以上存在しますが、今回世界遺産に登録されたのは「大山(だいせん)(大仙陵)古墳(伝仁徳(にんとく)天皇陵)」や「誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(伝応神天皇陵)」など国内最大級の前方後円墳をはじめ、円墳や方墳、帆立貝形墳などで構成される古墳群49基です。その半数以上は、宮内庁が管理する陵墓または陵墓参考地であり、歴史・考古学等の学者ですら許可なく立ち入ることはできません。その存在価値や真偽を実証することが難しい非公開の陵墓が世界遺産に登録されたのは、まさしく異例と言えるでしょう。

甲子園球場12個分の大きさを誇る大山古墳

構成資産の一つ「大山(大仙陵)古墳」は日本最大の古墳で、(外濠を含む)最大長は840メートル、最大幅654メートル。これは甲子園球場が12個入る大きさです。墳丘長は長らく486メートルとなっていましたが、昨年4月、宮内庁が三次元測量調査を実施したところ、525.1メートルに修正されました。ちなみに、堺市のホームページには「世界最大墳墓の大きさ比較」と題して、エジプト「クフ王のピラミッド」(全長230メートル)と中国「秦始皇帝陵」(全長350メートル)のデータや比較図などが掲載されていますが、大山古墳のデータは2012年12月更新当時のまま。実際はそれ以上の大きさだったのです。

日本では2つ目となる「墓の世界遺産」

ウィキペディアには「墓の世界遺産」というカテゴリーがあり、そこには上記2つの墓(クフ王ピラミッドと秦始皇帝陵)をはじめ、インド「タージ・マハル」(ムガル帝国・第5代皇帝が建設した総大理石の墓廟)、スウェーデン「スコーグスシュルコゴーデン」(首都ストックホルム郊外にある共同墓地)など60以上の墓が掲載されています。そのうち日本にあるものが2つ。一つは「『神宿る』宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群」(2017年登録)で、今回の登録で百舌鳥・古市古墳群もその仲間入りを果たすことができました。ただし世界遺産に登録されたからと言って、今までどおり一般公開されることはないようです。