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2018.06.27

今でも東京都内で採れる石材はあるのでしょうか?

目次

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かつて秋川流域では砂岩が採掘されていたことも

「地球(大地)の恵」とも言える石材は、日本全国で調達できる身近な素材ですが、流通が不便だった時代は、地元で生産・消費する「地産地消」が原則でした。それは東京にも言えることで、かつて鎌倉末期から昭和初期にかけて伊奈石(砂岩)を採掘していた旧五日市町(現あきる野市)の秋川流域もそうした産地(石切り場)の一つでした。さすがに今なお都内で採掘されている石材はない―と、ほとんどの人がそう思っていることでしょう。しかし、それがあるのです。本土から約150キロメートル南下した太平洋上に浮かぶ伊豆諸島の一つ、(にい)(じま)(東京都新島村)で採掘されている「コーガ石」(抗火石)です。

火山から生まれた水に浮かぶ石

コーガ石は火山から噴き出た溶岩が固まった火成岩の一つで、見た目は白っぽく、ざらざらとした質感をしています。多孔質のものは水に浮くほど軽く、彫刻刀やノコギリで切ることもできます。しかも主成分の77%以上が珪酸で、ほぼガラス質と同じため、熱にも強いのです。島内には、コーガ石で作られた家や石塀、石蔵、モニュメントなどが数多く残っているほか、現在採掘中のものは、主にライニング材(工業用の被覆材)や建材(内外装)などに加工されています。東京・渋谷駅西口(東急百貨店東急東横店の南側)にあるモヤイ像も、実はコーガ石で作られたものです。またコーガ石はガラスの原料にも使われていて、「新島ガラス」と呼ばれる各種工芸品は新島の特産品になっています。

現存する日本最古のビヤホール、銀座の地で100周年

東京・銀座にあるビヤホールライオン銀座七丁目店(TEL 03-3571-2590)は現存する日本最古のビヤホールであり、その天井にもコーガ石が用いられています。多孔質のコーガ石は吸音性に優れるため、にぎやかな店内でも会話が聞きやすいそうです。同店の竣工は1934年で創建84周年を迎えましたが、実は前身の店舗「銀座ビヤホール」が同じ地に1918年7月5日に誕生していて、今年で100周年を迎えます。期間限定のイベントも開催中で、6月25日㈪~7月5日㈭まで生ビール全品100円引き、さらに当日7月5日㈭は特別コンサート(計4回)や、名物の銀座ローストビーフが特別価格で提供されます。昭和ロマン漂う店内の雰囲気を楽しみながら、美味しいビールをぜひご堪能ください。