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2023.05.22

石材業とSDGs「つくる責任 つかう責任」

目次

持続可能な開発のための17の国際目標「SDGs」とは

国連総会で2015年9月「持続可能な開発のための17の国際目標」(略称・SDGs)が採択されてから7年、間もなく8年目に突入します。その対象範囲は、貧困撲滅や食糧問題、健康福祉、教育、エネルギー、ジェンダー平等、雇用、経済成長、生産消費形態など多岐に渡り、その目標達成の期限を2030年と定めています。自治体によっては、SDGs推進に積極的な企業・団体をSDGsパートナーまたは登録事業者として認定し、その取り組みをバックアップしています。

石材業界でも広がりつつあるSDGs推進の取り組み

SDGsの17のゴール(国際目標)のうち、石材業に深く関わるのが12番目「つくる責任 つかう責任」です。その実際の取り組みを幾つか紹介すると、たとえば本小松石の端材を使って、水と電気を使わない伝統的な技法(むしり仕上げ)で制作し、お客様(施主)が自分で運搬・設置できるSDGsのお墓「Go輪塔」(㈲亀川石材店)を考案したケース(=写真上。前回の本コラムで紹介した庵治ストーンフェア2023に出展予定)。また墓石の花立ての穴明け加工時に出る円筒状の廃材を蓄熱石として活用し携帯用「足湯セット」(㈱冲セキ)を商品化したケース。SDGs私募債を使って地元の中学校にパイプテントを一式寄贈(山岡石材工業㈱)しているケース。あるいは施工現場から出るセメント汚水(環境汚染の要因となり得る強アルカリ性)を薬剤で凝集処理し、固形物のみ持ち帰って産廃として処理し、ろ過後の水を再利用している事例(㈱橋口石彫工業)などが見られます。ちなみに、仏教を建学精神に持つ龍谷大学(京都市伏見区)では、SDGsの理念「誰一人取り残さない」が仏教の理念や同大学の行動哲学「自省利他」に通じるものがあるとして、「仏教SDGs」という考えをネット上で発信しています。

個人レベルで実践し、企業・団体の取り組みも積極的に応援しよう!

SDGsの目標達成期限の2030年まであと7年。それまでに現状の問題を改善し、課題を解決しないと取り返しの付かないことになる(地球=全人類にとっての危機)という警鐘でもあります。廃棄物削減の基本である3R(リデュース=減らす、リユース=再利用、リサイクル=再資源化)などの推進は、個人レベルでも実践できますが、SDGsに取り組む企業やその商品を積極的に選ぶことも間接的にSDGsを応援することになります。選択肢の一つとして意識されてはいかがでしょうか。