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2022.06.28

筆者が体験した父の死亡から葬儀、納骨まで

目次

書くべきか、書かざるべきか悩んだ末に……

本コラムでこのような私的な話題を取り上げてよいのか少々悩みましたが、最新の葬祭事情について何かしら参考になればと思い、意を決して書くことにしました。今月中旬、介護施設で終末期の療養中だった父が他界しました。コロナ禍で本来は面会できませんが、「危険な状態」ということで、特別に許され、前日に会えたものの、翌朝、介護士さんに看取られて旅立ちました。87歳でした。葬儀は長男の私が喪主を務めました(母は今の私と同い年57歳で他界しています)。

コロナ禍でお通夜と告別式に果たして何人来るのか

施設に駆け付けた医者から死亡診断書を受け取った後、自宅までの搬送は、数日前に入会した葬儀社に依頼し、帰宅後、担当者と相談しながら火葬場の手配と菩提寺への連絡、葬儀の打ち合わせをしました。父は9人兄弟の下から2番目で、仕事や地域活動での交友関係も広く、参列者が多くなることを予想して一般葬で行なうことにしました。その後、父の実家(本家)に訃報を伝えると、親戚数名がすぐに駆けつけ、供花と供物の受付けに追われました。父が生前用意していた緊急時の名簿には、同級生や仕事関係、地域活動(自治会や保護士会など)などの連絡先がありましたので、そこにも連絡しました。昨今のコロナ禍でお通夜と告別式に果たして何人来るのか予想するのが難しく、自分の知らない人が来ることも想定し、お通夜のお清めと返礼品は多めに発注したのですが、それをさらに上回る人数となり、葬儀社が手配した予備でどうにか間に合わせることができました。

自分にできる精一杯の葬儀と納骨ができるように

仕事柄、「自分らしく送ってあげたい」との思いから、葬儀場の受付には「おくり鳩」(形状記憶仕様で容易に鳩の形になるメッセージ折り紙)を用意しました。また火葬当日、菩提寺のお墓(兵庫県豊岡市産「神鍋青みかげ」)に納骨しましたが、事前に姉と弟にも連絡し、それぞれが書いた写経(般若心経)を一緒に納めました。病院の精算や施設に残した荷物の引き上げ、棺に入れる愛用品やスライドショーに使う思い出写真の準備、公的な手続き、夫婦併記の位牌の発注など、葬儀の前後にやるべきことが山ほどあり、感傷に浸る時間は皆無でしたが、「自分たちの思いを込めた良い葬儀ができた」と姉に労ってもらえました。最近の葬儀では、初七日や四十九日、一周忌、あるいは三回忌まで繰り上げ法要することもあるそうですが、当家のお墓には白木の位牌と7本塔婆、金剛杖があり、7日ごと四十九日までお参りすることになっています(写真上)。葬儀や死後の手続きで忙しい毎日を送った後だけに、こうした7日ごとのお参りで在りし日の故人を忍びながらゆったり供養を重ねることもよいのかも知れません(拝)。