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2022.05.11

吉兆か不吉の前兆か、那須「殺生石」が真っ二つ

目次

近づくものを容赦なく殺してしまう「殺生石」

去る3月5日、栃木県那須町にある「殺生石」が真っ二つに割れた状態で発見され、吉兆なのか不吉の前兆なのか、様々な憶測を呼んでいます。殺生石は那須湯本温泉に近い那須岳にある溶岩で、付近一帯は硫化水素や亜硫酸ガスなど火山性の有毒ガスが噴出し、「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」として古くから知られています。松尾芭蕉も当地を訪れ、『おくのほそ道』の中で「石の香や 夏草赤く 露暑し」と詠んでおり、昭和32年に県史跡、平成26年には国指定名勝に登録されました(写真上は割れる前のもの)。

憶測呼ぶ「九尾の狐」伝説

この殺生石には平安後期、鳥羽上皇が寵愛した美女・玉藻前にまつわる伝説が存在します。帝が病に伏すと、その原因は玉藻前に化けた九尾の狐の仕業であると陰陽師が見抜きます。正体がバレて那須へ逃げた九尾の狐は、今度は巨大な石に化けると、周囲に毒を振りまき、近くにいる人や鳥獣の命を次々と奪いました。その怨念を玄翁和尚が封じ込めて一喝すると、石が割れて飛び散り、その残りが今の殺生石になったというのです。今から約630年前、1385(至徳2)年に誕生した伝説ですが、観光客がその真っ二つに割れた殺生石をSNSに投稿すると、「封印された九尾の狐が解放されたのでは」といった書き込みが拡散され、一躍脚光を浴びることになりました。

地元の観光協会は「自然現象」と考えるも慰霊祭を実施

ただし、地元の那須町観光協会によると、殺生石には以前からヒビが入っていたとのこと。奇しくも殺生石が割れた状態で発見された当日は、関東甲信・東海地方で春一番が観測された日でもありました(春一番の判定基準は、本年3月7日付けの本コラム参照)。しかし「たとえ自然現象で割れたとしても、600年以上鎮座する石が割れたのは何らかの意味があるのではないか」ということで、同協会では3月末に慰霊祭と平和祈願祭を行なっています。さらに同協会では、これを商機ととらえ、SNSで殺生石の写真を投稿すると、旅館ホテルのペア宿泊券などをプレゼントするキャンペーンを開始しました(5月末まで)。なお、割れた殺生石を修復すべきか、そのまま残すべきか、那須町と地元の関係団体で協議しており、5月末頃までに結論を出すことになっています。