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2022.04.29

お彼岸のお墓参りはいつ行う?時期やお供え物からお彼岸の意味まで解説

目次

今回は、お彼岸のお墓参りを行う日をはじめ、お墓参りをする意味やお彼岸の本来の意味などを説明します。

お彼岸のお墓参りをする時期は春分の日・秋分の日の前後3日間

お彼岸の時期は年に2回あり、春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)とした前後3日間、それぞれの合計7日間がお彼岸の期間になります。一般的にはこの期間内であれば、いつお墓参りを行っても構いません。

またお彼岸の初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けとも言います。

お彼岸にお墓参りをするようになった背景

お彼岸にお墓参りを行うのは日本独自の風習であり、祖先信仰の文化が影響していると考えられています。

内閣府が定める国民の祝日では、春分の日と秋分の日は以下のように定められています。

春分の日 自然をたたえ、生物をいつくしむ
秋分の日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

これらの内容からも、祖先信仰が根付いていることをお分かり頂けるかと思います。

また、春分の日と秋分の日には、いずれも歴代天皇ならびに皇族を敬う皇霊祭がかつてより行われており、現代においても総理大臣や政府関係者が宮中に参内し儀式に参列される姿が見られます。

こうした背景から、日本ではお彼岸にお墓参りする文化が定着していきました。

お彼岸の本来の意味

先に述べた通り、日本では「お彼岸=お墓参り」というイメージが根付いていますが、本来の意味は異なります。

彼岸とは極楽浄土など「あの世」のことを指す

彼岸とは彼の岸、つまり向こう岸と言った意味であり、仏の世界である浄土を表します。

また、極楽浄土や西方浄土とも呼ばれ西の方角にあるとされており、「煩悩を脱して悟りの境地に達した者が向かう場所」と仏教では説かれています。

此岸(しがん)とは私たちの暮らす世界のことを指す

それに対して、私たちが暮らすこの世は「此岸(しがん)」と呼びます。浄らか(きよらか)な世界である浄土とは反対に、人間の持つ百八の煩悩によって穢れた(けがれた)世界という事で「穢土(えど)」と言うこともあります。

また、様々な煩悩がぶつかり合い人々が苦しみ、思い通りにならず耐え忍ばなければいけない世界であるという意味を持つ「娑婆(しゃば)・堪忍土(かんにんど」とも呼ばれます。

堪忍土とは?
煩悩によって生まれる苦しみや悩みを堪え忍ばなければならない世界。つまりこの世を意味します。

お彼岸は仏教修行をするべき期間でもある

春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈む日。くわえて、仏教では彼岸は西・此岸は東にあるとされています。そのため、お彼岸は彼岸への道しるべができ、かつその距離が近くなる特別な時期とされていました。

そして、仏教には「思想・行動どちらも左右に偏ってはいけない」という中道(ちゅうどう)の教えがあります。お彼岸の時期は昼夜の長さが等しくなるため、この教えにも通ずるとも考えられていました。

こうしたことから、お彼岸の時期は仏教修行をするべき期間でもあると言われているのです。

お彼岸のお墓参りでお供えするもの

お彼岸のお墓参りでは、線香や仏花をお供えするのはもちろんのこと、以下のお供えをするのが特徴的です。

彼岸団子

ぼた餅・おはぎ

それぞれ詳しく解説していきます。

彼岸団子

彼岸団子

彼岸団子は小さい団子を沢山作り、三角形のピラミッド状に積み重ねたもの。白玉団子の場合、やわらかく積み重ねた際に潰れてしまうため、上新粉(じょうしんこ)を使って作るのが一般的です。

また、彼岸団子は先祖に対して「感謝」や「敬意」などの意味を表すとされています。

ぼた餅・おはぎ

ぼた餅・おはぎ

ぼた餅とおはぎは餡子で、もち米・うるち米を混ぜたものを包んだ食べ物です。ぼた餅とおはぎは小豆の種類や形状によって言い分けられることもありますが、決定的な違いは作る季節にあります。

春は「ぼた餅」・秋は「おはぎ」

春分の日には、春に咲く牡丹の花に見立てて作るためぼた餅と呼ばれ、秋分の日には秋に咲く萩の花を見立てて作るためおはぎと呼ばれます。

かつての日本では高価な食べ物だった

かつての日本では砂糖が貴重であり、ぼた餅もおはぎも高価な食べ物でした。そのため祝いの席や客人を招く際に出されるようになり、次第にお供えにも使われるようになったのです。

お彼岸にすること

春のお彼岸と秋のお彼岸ですることに違いはありません。具体的な内容としては主に以下の3点が挙げられます。

仏壇や仏具の手入れ・掃除

お墓参り

彼岸会(ひがんえ)

仏壇や仏具のお手入れ・掃除、お墓参りなどは、馴染み深いかと思いますが、「彼岸会」という言葉は聞いたことが無い方も多いのではないでしょうか。

彼岸会

彼岸会は、お彼岸の時期に寺院で行われる合同供養のこと。住職の方が檀家(だんか)の家に赴き、供養することもあります。一般的にはお寺の檀家や寺院墓地にお墓を持つ方が参加します。

檀家とは特定のお寺に属し、支援を行う家のことを指します。

先の通りお彼岸は修行をするべき期間でもある事から、この際に住職の方が仏法の教えを説き、参加者が聴聞する「聞法(もんぽう)」が行われることもあります。

住職へのお布施の相場は3,000円~50,000円

彼岸会では住職にお布施を渡す必要があります。

地域や宗派、寺院との関係などによっても金額は変わってきますが、寺院で行われる合同供養の場合には3,000円~10,000円です。また、自宅へ招いた場合には30,000円~50,000円ほどが相場になり、これに加えて別途お車代が必要になります。

また、お墓で個別に供養を行って頂く際、卒塔婆(そとうば・そとば)と呼ばれる縦長の木の板を立てて卒塔婆供養をすることもあります。この場合には別途3,000円~10,000円ほどの卒塔婆料を渡しましょう。

お彼岸とお盆の違い

お彼岸とお盆はどちらも先祖供養のための行事です。それぞれの違いは分かりやすく言えば、ご先祖様へ自ら近づくか招くかの違いがあります。

お盆の時期にはあの世からこの世へ、ご先祖様が帰ってこられます。しかしお彼岸には、ご先祖様は帰ってこられませんので、彼岸と此岸が通じやすくなる時期に、私たちがお墓参り等をすることでご先祖様へ自ら近づきに行くのです。

最後に

今回はお彼岸にお墓参りをする時期やお供えものの内容、お彼岸本来の意味などを解説いたしました。

どうしても都合が合わずにお彼岸の時期にお墓参りができない方もいるかと思います。しかし何よりも祖先を敬う気持ちが大事です。

お墓参りにいけない事情があったとしても、祖先を敬う気持ちをしっかりと持っていれば、ご先祖様もきっと優しく見守ってくれることでしょう。