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あなたの「守り本尊」は何ですか?

目次

インドで生まれ、中国で育ち、日本で完成した十三仏信仰

昨年3月2日付けの本コラムで、死後7日ごと49日目まで行なわれる追善供養「中陰法要(いわゆる四十九日)」について触れました。その起源はインドとされますが、それが中国で魂魄概念による祭祀の影響を受けて百ヵ日(卒哭忌そっこくき)・一周忌・三回忌が加わり、中国で作られた地蔵十王経にもとづいて、冥界の10人の王から審判を受ける「十王信仰」が誕生。さらに、それが日本に伝わると、七回忌・十三回忌・三十三回忌が加わり、それぞれにホトケ様を割り当てたものが「十三仏信仰」となりました(ただし、日本で加わった三仏事に根拠となる経典はありません)。

十三仏は宇宙の世界観に由来したホトケ様

また十三仏は宇宙の世界観「十方三世」に由来したホトケ様でもあります。十方は北・北東・東・東南・南・南西・西・西北の8つの方角と天・地の2つの方向を合わせた空間の概念、そして三世は過去・現在・未来の3つの世(時間の概念)を意味します。そのホトケ様の世界を絵で表現したものが曼荼羅であり、日本の密教では「両部(両界)曼荼羅」と言って、金剛頂経を根本経典とする金剛界曼荼羅(智慧の世界)と、大日経にもとづく大悲胎蔵曼荼羅(慈悲の世界)の2種類があり、その2つが揃って初めて完全な曼荼羅と大日如来になるとされています(2018年7月19日付け本コラム「五輪塔」の項参照)。

生まれた年(干支)にもとづく「守り本尊」

なお、十方から天・地を除いた八方に十二支を配置し、そこに十三仏に含まれる八仏を割り当てたものが、生まれ年(干支)にもとづく「守り本尊」と呼ばれるものです。つまり、北から時計(右)回りに読み上げると、子ね年(北)が千手観音菩薩、丑うし・寅とら年(北東)が虚空蔵菩薩、卯う年(東)が文珠菩薩、辰たつ・巳み年(東南)が普賢ふげん菩薩、午うま年(南)が勢至せいし菩薩、未ひつじ・申さる年(南西)が大日如来、酉とり年(西)が不動明王、戌いぬ・亥い年(西北)が阿弥陀様となります。寺院にはそれぞれご本尊様がありますので、何かしら困ったことや願い事などがあれば、自分の守り本尊と同じ寺院を探してお参りしてもよいかも知れません。地域によっては、守り本尊のお守りを出産祝いにプレゼントする風習などもあるようです。