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「一番良いお墓」とは

目次

日本最大級の総高6メートルの五輪塔

日本三大八幡宮の一つ、石清水(いわしみず)八幡宮が京都府八幡市にあります。その北側に位置する極楽寺跡(石清水八幡宮の宮寺、頓宮(とんぐう))の西側にあるのが、鎌倉中期の作とされる「石清水八幡宮五輪塔」(重要文化財)です。総高6メートル、地輪の一辺が2.4メートルという大きさで、日本最大級の五輪塔として知られています。摂津尼崎の商人が石清水八幡宮で日宋貿易の安全を祈ったところ海難を逃れたとして、その報恩のために建立された(以後、航海の安全を祈る参拝者が増え「航海記念塔」と称される)とか、鎌倉時代の武者の霊を慰めるために建てた武者塚だとか、石清水八幡宮を勧請した行教(ぎょうきょう)律師の墓だとか諸説ありますが、無銘のため建立意図は不明です。いずれにせよ、電動工具も重機もない手仕事の時代に、これだけ巨大な石を(命がけで)山から切り出し、現場まで運んで整形し、バランスよく組み上げるのにどれだけの労力と時間、お金を費やしたのか、また当時の石工たちがどんな思いでその作業に当たっていたのか、想像は膨らむ一方です。

約8,000体もの石仏・石塔に囲まれて…

一方、京都市右京区に化野(あだしの)念仏寺という浄土宗のお寺があります。ここ化野は、京都の三大風葬地の一つ(他の2つは、東山の鳥辺野(とりべの)と、洛北の蓮台野)で、弘法大師(空海)が811(弘仁2)年、ここに五智山如来寺を建立し、野ざらしだった遺骸を埋葬し、その供養のために千体の石仏を埋めたことが始まりとされます(後に法然(ほうねん)が念仏道場を開き、念仏寺となった)。その境内には、約8,000もの(おびただ)しい数の石仏・石塔がありますが、これは明治期、化野に散在していた多数の無縁仏を掘り出して集めたものだそうです。いずれも小さいものばかりですが、とても幽玄な雰囲気で、自分も冥界に迷い込んでしまったような不思議な感覚に襲われます。それが1,200年という時を超えて現存していることに驚かされます。

お墓の高さを気にする風習もあるけれど

お墓の高さを気にする風習も一部にありますが、お墓は大きいから立派とか、小さいから粗末ということはありません。「一番良いお墓」とは、お墓参りが途絶えず、長く続くこと。自利ではなく、埋葬者の立場で考えることが大切です。