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国歌に出てくる「さざれ石」って実在するの?

目次

『君が代』が日本の国家になったのは最近のこと

世界で最も短い国歌『君が代』が正式に日本の国歌となったのは、実は最近のことで、1999年「国旗及び国歌に関する法律」で法制化されました。その初出は平安前期、10世紀初頭に最初の勅撰和歌集として編纂(へんさん)された『古今(こきん)和歌集』内の和歌であり、作詞者は長い間、詠み人知らずとされていましたが、一説によると文徳(もんとく)天皇の第一皇子に仕えていた木地師(きじし)轆轤(ろくろ)を用いて木製の椀や盆等を作る職人)の作とも言われています。当時は位が低いため「詠み人知らず」とされたものの、この作詞が朝廷に認められたことから、歌詞に出てくる「さざれ石」にちなんで藤原朝臣石位左衛門の名を(たまわ)ったということです(他にも別人を作詞者とする説もある)。なお文部省(当時)の調査で『君が代』には歌詞が3番まであることが閣議報告されています。

実在する「さざれ石」――その正体とは?

歌詞に出てくる「さざれ石」は、本来は小さな石という意味ですが、これは架空のものではなく、実在します。小石群の隙間に炭酸カルシウムや水酸化鉄が入り込み、長年かけて一つの塊になった「石灰質角礫(かくれき)岩」と呼ばれる岩石があり、それが『君が代』に出てくる(いわお)であるとして、その岩石の呼び名として定着しました。日本では、滋賀・岐阜県境の伊吹山がその主要な産地として知られており、岐阜県の天然記念物にも指定されています(岐阜県揖斐(いび)川町には「さざれ石公園」もある)。

各地に存在する「さざれ石

そのような日本国の永続的な発展を象徴する(ほま)れ高い石とあって、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)や観音寺(埼玉県飯能市)、諏訪大社(長野県下諏訪町)、北野天満宮(京都市上京区)、賀茂御祖(みおや)神社(京都市左京区、通称・下鴨神社)、橿原(かしはら)神宮(奈良県橿原市)、大御(おおみ)神社(宮崎県日向(ひゅうが)市、日本最大級のさざれ石群あり)など各地の神社仏閣にあり、また千鳥ヶ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)や文部科学省(千代田区)の敷地内などにも据え付けられています。注連縄(しめなわ)を張ったものや石の外柵で囲ったもの、あるいは無造作に置いてあるものなど、その扱いは様々ですが、近くに行くことがあれば、お参りや散歩がてら探してみてはいかがでしょうか。