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「墓じまい」の実態 その3

目次

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廃墓後、改葬しないケース②「手元供養(自宅安置)」の注意点

前回7月13日付けの本コラム「『墓じまい』の実態 その2」で、「墓じまい(廃墓)」で取り出した遺骨を改葬しないケースとして「散骨」の注意点を幾つか挙げました。今回はその続編として、「手元供養(自宅安置)」の注意点について述べてみたいと思います。

どこへでも手軽に持ち運びできるだけに…

手元供養は、故人の遺骨・遺灰を専用の容器やアクセサリー、フォトフレームなどに納めたもので、リビングの一角に置いて手を合わせたり、一種のお守りとして身に付けたりします。デザインもコンパクトかつオシャレなものが多いため、通常のアクセサリーと比較しても遜色なく、周囲の人から(そこに遺骨が入っていることを)気づかれることもありません。しかし、手軽に持ち歩けるため、それをどこかに落としたり置き忘れたり、あるいは引越しを繰り返しているうちに紛失してしまう可能性があります。

今後増加する「孤独死」が身元不明者だった場合

団塊世代が後期高齢者となる2030年、単身世帯数は1,872万世帯(総人口の16.1%)に達すると推定されています。年代別では、女性が「配偶者と死別し、子と同居しない傾向が続く」との理由で80代がトップ、男性は「(50歳時点で婚姻歴が一度もない)生涯未婚率が27.6%、つまり約4人に一人になる」として50~60代に集中するそうですが、その単身世帯の増加によって、誰にも気づかれずに死を迎える「孤独死」が増えることも充分予想されます。もし、それが身元不明者だった場合、その遺品はすべて処分されることになるでしょう。その中に手元供養品があったとしても、それに気づかない可能性が大きく、気づいても(たとえ自宅で安置していた遺骨であっても)公営または民間の永代供養墓等で毎年丁重に祀ってもらえるという保証はどこにもありません。一般の墓石はもちろん、樹木葬や永代供養墓など、少なくとも正式に墓地として認められた「お墓」であればそうなることはないでしょう。そうならないためにも、手元供養をお墓の代用品とは考えず、それとは別に(どんな形態であろうと)お墓を用意しておくと安心です。実際、手元供養品は、お墓や仏壇などと一緒に購入されるケースが多いようです。